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第01章

屋敷

相続によって、チェルシーはまるで彼女を待っていたかのような屋敷へ導かれる。

その屋敷は、まるで人の営みが残る通りから意図的に押しやられたかのように、街外れに立っていた。高く、暗く、漆喰は剥がれ落ち、窓には灰色の一日しか映っていない。チェルシーは錆びた門のそばに車を止め、エンジンを切らないまま長いこと座っていた。玄関の鍵は、重く冷たい金属片のように掌へ沈んでいた。

遺産。彼女がほとんど何も知らなかった遠縁の親族からのものだった。弁護士は乾いた口調で手短に説明した。屋敷はあなたの所有になります。書類は多くありません。負債もありません。お好きなように処分していただけます。チェルシーはそのとき頷いたものの、胸の奥では何もかもが縮み上がっていた。他人の壁など欲しくはなかった。ただ、人生が再び人生らしい形を取り戻すまで、身を置ける場所がどこかに必要だっただけだ。

車を降りると、湿った土と古い木の匂いがした。小さな門が哀れっぽく軋んだ。ひび割れた石板の小道が、苔に覆われた玄関ポーチへ続いている。チェルシーは階段を上り、鍵を差し込んで回した。

扉は長い溜め息をつくように、重々しく開いた。

中には埃と黴、そして甘ったるく、ほとんど胸焼けを起こしそうな匂いがこもっていた。チェルシーはスマートフォンのライトを点けた。光は、暗い葡萄酒色の模様が擦れた壁紙、二階へ伸びる高い階段、そのたもとに置かれた大きな柱時計を浮かび上がらせた。時計は止まっていた。振り子も凍りついたように動かない。

彼女はさらに奥へ進んだ。

部屋はほとんど空だった。居間には重い丸テーブルと、布をかけられた二脚の肘掛け椅子。食堂には曇ったガラス扉の食器棚。二階には、へこんだベッドのある寝室と、映った姿がほんの一瞬遅れて動くように見える鏡が並んでいた。チェルシーは、誰かが隠れていないか確かめるように扉を一つずつ開けていった。誰もいない。ライトの中を細かく漂う埃と、耳を押し潰すような静寂だけがあった。

二階の一室、その中央にきっちりとテーブルが置かれていた。上には箱が一つ載っている。黒く、ほぼ立方体で、両手のひらほどの大きさ。表面には繊細な彫り模様が刻まれ、スマートフォンの光を受けると、厳密な幾何学模様にも、輪郭を失った何かにも見えた。チェルシーは近づいた。高価そうには見えない。だが、安物の飾りにも見えなかった。それはただ……そこに在った。ずっと彼女を待っていたかのように。

チェルシーは手を伸ばし、触れた。

木は温かかった。

暖房のせいではない。この屋敷には何年も暖房が入っていない。太陽のせいでもない。一日中、空は曇っていた。ただ温かかった。ついさっきまでそこにいた生き物の肌のように。チェルシーは反射的に指を引いたが、少し迷った末、両手で箱を持ち上げた。その重みは奇妙なほど心地よかった。指先に触れる彫り筋は、目で見るよりも深く刻まれているように感じられた。

彼女は箱を階下へ運び、台所のテーブルに置いた。そして、自分があまりにも長くその前で立ち尽くしていたと気づくまで、じっと見つめ続けた。

夕方になる頃、チェルシーは寝室の一つを片づけ、戸棚で比較的きれいな寝具を見つけ、服を完全には脱がないまま横になった。箱はベッド脇のテーブルに置き、薄暗い電球のスタンドライトは点けたままにした。

屋敷は生き物のように、古びた木の関節を軋ませていた。どこか奥深くで床板が一枚鳴った。続いてもう一度。チェルシーは仰向けのまま耳を澄ませた。やがて、階下の階段付近から、かすかな、ほとんど聞き取れないほどの時を刻む音が聞こえた気がした。彼女は片肘をついて身を起こし、息を殺した。

それ以上、静寂を破るものはなかった。

もう一度横になる。目を閉じる。開く。ベッド脇の箱が、さっきより少し近づいているように見えた。あるいは、ただの光のいたずらかもしれない。

チェルシーは箱に背を向けて横になり、呼吸を一定に保とうとした。明日になれば書類を片づけ、借り手を見つけ、ここを出る。箱は……ここへ置いていけばいい。捨ててもいい。あるいは……。

思考はそこで途切れた。

階下のどこかで、古い柱時計がごく静かに一度だけ鐘を鳴らした。

そして、再び沈黙した。